2005/01/05 | 【行き当たりばったり映画製作講座(基礎編)】
类别(平平的世界) | 评论(2) | 阅读(107) | 发表于 11:58
①企画
例えば、あなたがこんな映画を作ってみたいと思いついたとします。
それが、作品製作の第一歩、企画ということになります。
内容は自由。
シネマウント部員でさえあれば、誰がどんな作品を撮ってもかまいません。

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②資金集め
シネマウントでは製作費は原則的に監督が賄います。
バイトをするとか、仕送りを削るとかしてみんな捻出しています。
では映画を作るのにいくらぐらいかかるのか。
当然のことながら、作品の内容も長さも多種多様ですから、一概には言えません。
シネマウントの主流である8mmフィルムは、1本3分20秒で2400円というのが目安です。
フィルムの消費量は、NGも含めて完成品の長さの3倍以上は回すというのが普通なので、
計算すれば、1本の作品を作り上げるのに最低どれくらいかかるか、わかるでしょう。
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《8ミリフィルムとは?》へ行く
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《フィルム》へ行く

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③シナリオ・ハンティング
脚本を書くための準備段階。
つまりネタ集めのこと。
インタビューしたり、取材したり、本、TVなんかを参考にしたり……。


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④脚本
脚本(=シナリオ)とは、セリフと“ト書き”で構成されたアレのこと。
1度ぐらいは見たことがあるでしょう。
いきなりシナリオを書くのは無謀なので、とりあえずあらすじぐらいはあらかじめ書いておきます。
さらに、シナリオ書きにはいくつか確立された方法論があるのですが、説明すると長くなるので割愛。
ただ「映画は画面が主で音が従」という原則だけは、押さえておいた方がいいのでは。


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⑤キャスティング
シネマウント部員のほぼ全員が役者経験あり。
たまに劇団サークルなどから役者を連れてくることもありますが、
彼らが皆、シネマウント部員よりも芝居がうまいか、というとそうでもないので、念のため。


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⑥スタッフ
スタッフにはおよそ次のようなものがあります。
が、シネマウントを含め自主製作映画では、監督が製作、脚本、撮影、編集、録音まで兼ねることが多く、
スタッフというと、助監督を指す場合が多いようです。
助監督は誰でもできる作業なので、その日その時に協力できる人がスタッフとして手伝います。
技術や手順を覚える絶好の機会なので、どんどんスタッフとして撮影に参加して下さい。
きっと映画作りの本当の楽しさもわかってくると思います。


監督:役者に演技をつけたり、文字で書かれた脚本を、画面上で具体的に目に見える形にする人。
どんな映画にするか芸術面を統括する人。
でも必ずしも決定権があるとは限らない。

製作:プロデューサー。金を集めたり、スタッフを集めたり、スケジュールを組んだりする人。

撮影:カメラを回す人。

照明:人やものなど、画面に映るものにライトの光をあてる人。

脚本:脚本を書く人。(脚本の項参照)

編集:編集をする人。(編集の項参照)

音楽:音楽、BGMを作る人。(音楽製作の項参照)

録音:録音をする人。(アフレコの項参照)

助監督:縁の下の力持ち的存在。

車両:ロケーション撮影で車移動する際の運転手。

美術:小道具や大道具を用意する。ないものは作る。
一般には美術というと大道具のことで、小道具担当は装飾といったりする。

擬斗:アクションシーンでアクションの段取りや型を決める人。

特殊効果:シネマウントでは弾着や爆発など火薬関係の仕掛けを担当する人を、こう呼ぶ。
ミニチュアワークや画面合成を司る特殊撮影とは別。

衣装:衣装を用意する人。

美粧:メイキャップのこと。シネマウント映画でメイク担当を置くことはほとんどない。




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⑦スケジュール調整
バイトやデートやショッピングで、全く暇のないスタッフやキャストを説得して、何とか空いてる日を合わせます。
はっきり言って、脚本、撮影、編集などよりもエネルギーが必要。


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⑧小道具
大抵のものは、有り物で揃えたり買ったりしますが、場合によってはいろいろと作らなければなりません。


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⑨ロケーションハンティング
ロケ先に行って、どこでどのように撮るか決めます。


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⑩撮影
大雑把に言えば、役者に芝居させて、それをカメラで写せばそれが撮影です。
リハーサルを何回かやって、照明をセッティングして、ピントを合わせて、露出を決めて……
本番、ヨーイ、スタート!となるわけです。
ここが映画製作過程の中で、最もダイナミックかつエキサイティングなところです。
カメラの詳しい使い方等々は、説明しだすとキリがないので割愛。
あんまり耳年増になって固くなるより、とりあえずフィルムを回してみること。
全てはそこから始まります。
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《カメラ》へ行く
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《機材を購入するには》へ行く
【私家版映画製作の実際(参考編)】《演技演出》へ行く


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⑪現像
ビデオと違い、フィルムは現像に出さないといけません。
現在は中9日かかります。
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《現像》へ行く


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⑫編集
現像したフィルムを切って貼り合わせ、順番を変えて見やすい状態にします。
フィルムのつなぎ方によってシーンの間合いやテンポや迫力が変わり、作品の印象も変わってしまいます。
こればっかりは経験や才能によるところが大きく、沢山やった人ほど上手な場合が多い。
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《編集》へ行く


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⑬アフレコ
8mmフィルム映画の場合、ほとんどのセリフや効果音は後から録音します。
アフターレコーディング(アフレコ)と言います。
特殊な音をどうやって作り出すか、工夫のしどころ。
はっきり言って最もシンドイ部分で徹夜連続も当たり前。
【破れかぶれ8mm映画製作の実際(実践編)】《録音》へ行く


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⑭音楽製作
多くの場合、BGMには既製曲を使いますが、オリジナル曲を付ける場合もあります。
(著作権が引っかかるとまずい場合もオリジナル曲を使う。)



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⑮ダビング
セリフ以外の音、効果音やBGMを録音すること。
時に(しばしば)アフレコと同時進行で音を入れたりする。



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⑯上映
できあがった作品は、学外(年4回)・学内(年2回)の上映会で上映し、一般の人に見てもらいます。
作品は一般に向けて上映公開してはじめて、完成したと言えるのです。
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